2021/09/30 00:00



Domaine Chapuis(ドメーヌ・シャピュイ)
環境にかかる負荷が最小限であるべきことを意識して、レゾネサ(合理的減農対応)栽培を実践しております。例えば、殺虫剤は葡萄園に一切撒いておりません。雑草の駆除も収穫もすべて手作業で今も行っております。品質の保証はもとより先祖が残してくれたテロワール(葡萄を取り巻く環境すべてを指す:気象条件、土壌、水はけなど)に敬意を表するために先祖代々続く伝統を重んじます。また近代的なアプローチも取り入れながら時代に即した革新的な葡萄園栽培の取り組みを絶えず模索しております。例えば、伝統的なGuyot式剪定の変化バージョンであるGuyot-Poussard式剪定を取り入れることで樹液の流れを良くし葡萄の木が朽ちていくことを限定するようにしています。もちろん、収穫は今でも手摘みで行っております。

ヴィニフィケーション:(ワインの醸造と熟成)
 白ワインは、収穫した後に直接圧搾をかけます。果汁は発酵槽に48時間入れられ固形物を沈殿させます。いわゆるデブルバージュ(不純物の沈殿:前清澄して適度なクリアな状態にするのが目的)です。 上澄みは樽に移され、発酵が開始した後、マロラクティック発酵(リンゴ酸が乳酸にかわる発酵:ワインの酸味がまろやかに効果を狙います)を迎えます。  瓶詰される前に白ワインは一年間木樽で保管。新樽の使用は七分の一に控え、樽の香りが強くなりすぎないよう注意を払っています。

 赤ワインについては、収穫後葡萄の房を発酵場にて果梗を外した後に発酵槽へ移します。 低温発酵を促すため、7~8度の温度に調整します。 発酵槽内の温度が上昇し、5~6日後アルコール発酵が起こります。この方法を取ることに より化学的な酵母の使用が避けることができ、自然な発酵が可能となります。 発酵段階では、果汁と果帽が交わるよう定期的に攪拌します。いわゆるピジャージュ(攪拌)です。 (果帽を多く液体に接触さ香りや色など様々なものを抽出するのが目的です) 2週間後、デブルバージュを行い樫の木の樽に詰めます。  一般的にはシャルドネに比べて 樽内熟成は長めにおよそ16~18カ月掛けます。そののちドメーヌにて瓶詰します。 

また剪定の段階においてや、除芽、早摘みなど処理を行うことでより良い葡萄得るため 工夫しております。加えて収穫時にも当然厳格な選定を行い不適格な葡萄は処分します。結果、法律で許可されている収穫量より30%少なく収穫していることになります。 また、アリエ県産の最高級の国産のフユナラ樽をして高品質なワイン造りを心がけております。ちなみの樽はミディアム・ローストです。 コルトンの赤のグランクリュをやっている数少ない農家であるほかブルゴーニュの白ワイン至宝“コルトン・シャルルマーニュ”も昔から手掛けている農家さんです。 特徴はAOPヴィラージュも上記グランクリュ同様に丁寧につくっている正直者の農家さんといったところでしょうか。